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慟哭 (2)

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待ち合わせに指定されたのは新宿コマ劇場の手前の広場だった。

論文を書きたいから取材させてくれという趣旨こそ伝えてあるものの

実際の彼と会うのは紛れもなく初めてであった。

 

少し早くついた僕は、職業不定らしき男が自転車を倒すのをだまってみながら

魔ゼルな規犬氏の映像を脳内で反芻させていた。

 

 

 

表現とはなんだろうか。

自転車をけり倒す目の前の男と

これから接触する馬面の男との、アートをアートたらしめる明確な線引きなど

あるのだろうか?

 

ちまたじゃあ"アウトサイダーアート"や"アヴァンギャルド"なんつう表現がもてはやされているが

それを謳う彼らは現実を直視し感動できるのか?

かわいらしい自分好みのものへと解釈を媒介に表現にディストーションをかける匿名性が

働いているのではないか?

反骨心とか何からの反発なのか?

もしその被反発側が同盟を誓えば提訴側は満足できるのか?

 

 

ドミノ式に倒れた車輪の帯が

幾何学的にみえないこともないなあ なんて意識を外に戻すと

すぐそこに馬の男が立っていた。

 

「こんにちわ」

 

 

続く。

 

 

点と線 

DENPA!!!DENPA!!!DENPA!!!


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